巷で流行りのアミノ酸石鹸って何?

通常の洗顔石鹸が肌が弱い方に不向きと言われるゆえんは、アルカリ性であるためです。
何度も石鹸で手を洗い続けると、手の脂が無くなりガザガザとしてしまいます。顔であれば、尚更、肌荒れしてしまいます。

 

石鹸に含まれるアミノ酸が、本来酸性である皮膚のアミノ酸やセラミドを剥がしてしまう為です。

 

 

肌が弱い人が石鹸で肌荒れをするわけ

タオル・洗顔のイメージ

角質層には、アミノ酸でつくられた角質細胞と、その隙間を埋めるセラミドが存在しています。
アミノ酸もセラミドも皮膚の表面を、ベールのように覆い、外気の乾燥や細菌から守ってくれる役割をしています。

 

アルカリ性は、これらの成分が剥がし、肌水分を外気に流出させ、乾燥肌にしていきます。

肌が弱い、外部刺激に炎症や反応が出やすい方は、もともと、アミノ酸もセラミドも少ない傾向にあります。

このため石鹸でさらに、剥がしてしまうことを不安に思い、洗顔をしない方もいますよね。

 

ただ、常に外気と触れている顔は、予想以上に大気汚染や細菌が付着しています。
花粉症の季節に衣服についた花粉に神経質になりますが、たまたま花粉にアレルギー反応があるだけであって、花粉の季節以外でも外気の汚れが付着していることには変わりはありません。
アレルギー反応がおきないために、気づいていないだけなのです。

 

洗顔をしなければ、悪い細菌を寄せ付けます。
常に新しい皮膚を再生している皮膚からも、不要な汗や角質が排出されますが、取り除かない為に溜まる一方です。
こんな状態が、肌環境に良い訳はないのです。

 

 

アミノ酸石鹸の仕組み

ピンクのカーネーション

石鹸は、脂汚れを包み込める親油基と、包み込んだ汚れを水の洗い流すことができる親水基の両面を持っています。
この二つの物質を混ぜ合わせている接着剤のような働きをしているのが、界面活性剤です。

 

アミノ酸石鹸と普通の石鹸との違いは、界面活性剤が、石鹸系であるかアミノ酸系であるかの違いになります。

 

アミノ酸石鹸の界面活性剤を、合成界面活性剤として敬遠する声もありますが、アミノ酸系の中でも種類は、また分かれています。
さらに、普通の石鹸も実は合成界面活性剤に分類されるものです。

 

ただ、石鹸の合成界面活性剤は、古くから使われ続けてきたために、特別扱いされていることは事実です。

 

一般にアミノ酸系の洗浄剤は、弱酸性になりやすい特性を持っています。
そのため、何度も洗顔を繰り返しても、肌荒れの心配が少ないとされています。

 

しかも、環境に優しく、生活排水として河川や小沼に流れても、微生物の餌となり自然に分解されていきます。エコな洗顔料です。

 

肌が弱くても、美肌をつくりたい

常に、肌環境は、死んだ細胞や汗、垢がバリア機能を作り、さらに無数の細菌がそれらを餌にして常在菌が増えていきます。

 

アルカリ性に傾いた肌は、悪玉菌が増え、肌トラブルを増やしていきます。
逆に、酸性の肌には、善玉菌が増えていくのです。善玉菌は、別名美肌菌と呼ばれていることから、肌環境を整えてくれる働きをします。

 

通常の洗顔石鹸で洗顔すると、アルカリ性に傾くので、怖いと思いますか?
ただ、健康な肌なら、直ぐに弱酸性に戻してしまいます。この肌のチカラは、常に鍛えておくと、肌力が違うと言われています。
体の筋肉を鍛えるように、肌も甘やかしては駄目なのです。

 

ただ、肌の弱い方はその限りではありません。
肌トラブルを起こさせない配慮をすることが、先決となります。
つまり、自信が無い場合は、アミノ酸石鹸がおすすめとなります。

 

アミノ酸石鹸の特徴としては下記の通り

  • 肌を守るアミノ酸とセラミドを外部に流出させないので、肌荒れがおきにくい
  • キメ細かで泡立てやすい
  • 弱酸性なので、低刺激
  • きしみ・つっぱり感がない

 

 

 

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誰もが行う洗顔ですが、洗顔料が肌への及ぼす影響を、ご存知ですか?
毎日シャンプーを行っている床屋さんの手を守っているのは、保湿成分がたっぷり入ったカリ石鹸です。
改めて言いますが、洗顔はスキンケアの基本なのです。