3つのクレイ(粘土)の特徴の紹介
白い角栓や黒ずんでしまった角栓は、毛穴の周りの皮膚をできるだけ剥がさないように毛穴の中の不要物だけ取り出さなくてはなりません。
毛穴洗顔の試行錯誤はもう何年もつづいている
鼻パックやピンセットなどの洗顔料に頼らない方法は、汚れだけをつまみだすのには好都合と考えられていましたが、それでも毛穴の周囲を傷つけてしまいます。
毛穴の中も無理やり老廃物を剥がすので、痛めてしまっていたのです。
温めたタオルで毛穴の汚れを柔らかくした後、オイルクレンジングで溶かし出す方法は、負担が小さく多くの女性が行った方法ですが、オイルが毛穴の中に残ってしまいます。
毛穴に残ったオイルを取り出すために、脱脂力の強い洗顔料で洗ってまたもや、肌を乾燥させてしまいました。
しかも、毛穴を詰まらせているのは、不要になった皮膚もあり、オイルクレンジングだけでは溶かせないことも分かってきています。
不要な皮膚はタンパク質ですので、タンパク質を溶かすクレンジングでなくては駄目なのです。
そこでやっぱり物理的に取り除かなくてはと話に戻っていきます。
毛穴の中に入り込める小さな物質で、詰まった汚れだけを吸着させて優しく取り出すことができるものとして現れたのが泥です。
火山灰のシラスを使ったクレイ洗顔
火山の噴火の時に粉ごなに粉砕された火山灰は、軽くて細かい粉です。
特に九州南部にあるシラスと呼ばれる特別なパウダーは、ミネラルを多く含み、汚れを吸着する働きがあるとされています。
シラスの大きさは、わずか10ミクロンというから、毛穴には楽に入り込むことができます。
その構造は多孔質で、驚くほど多くの汚れを吸着することができるそうです。
細かい粒子なので、皮膚を傷つけることなく毛穴詰まりを取り除くことが可能です。
使ってみると、バリバリに角栓や毛穴詰まりに悩んでいる方向けです。
火山灰シラスを使った洗顔料はこちらです。
モンモリロナイト
粘土状の土壌に含まれる成分のひとつで、天然の粘土を精製して純度を高めて作れています。
その大きさは電子顕微鏡でしかみることができないほどで、100〜1000ナノメートルといわれています。(1ナノメートルは0.001ミクロンなので火山灰より小さいかな?)
モンモリロナイトの大きさとその特性が、人の肌の毛穴の洗浄にピッタリだから驚きです。
超微粒子であるので毛穴の中に入り込んで、擦っても肌を傷めることをしません。
しかもモンモリロナイトはマイナスイオンを帯びているために、プラスイオンの電気を帯びた汚れを吸着するのです。
除去する汚れは選ばず、古い皮膚であるタンパク質、メイク、チリ、埃、ダニ、雑菌などを、モンモリロナイトの粒子の中に取り込んでくれます。
大量に汚れを抱え込んで、水と一緒に流されていくということです。
モンモリオナイトの周囲に、保湿成分をたっぷり吸着させ、汚れを取り除いた後に保湿成分だけが肌に残るようにした洗顔料があります。
使ってみると、乾燥肌か年齢肌を意識している方向けです。
モンモリオナイトを使った洗顔料の洗顔石鹸は、こちらです。
ペントナイト
海底や湖に堆積した火山灰や溶岩が変質したものが、ペントナイトです。
ペントナイトには、上記で記載したモンモリロナイトを主成分としていますので、モンモリロナイトの特性をそのまま受けついていることになります。
ペントナイトは、モンモリロナイト以外の鉱物を含み、含まれる成分の種類は取り出された地域や場所によって異なっています。
このペントナイトを使った洗顔石鹸もあります。
この洗顔石鹸は、ペントナイトに加え沖縄の海底に沈むマリンシルド(くちゃ)といわれる泥も同時に配合させています。綺麗な海に沈む海の生き物達が落としたミネラルが、魅力です。
使ってみると、やや皮脂が気になる人に向いていると感じます。
ペントナイトを使用の洗顔石鹸
タナクラクレイ
上記のペントナイトと似ていますが、ヨーロッパ北海や福島県・阿武隈山地の海泥などに含まれているタナクラクレイがあります。
特徴は配合されている天然ミネラルの栄養価が非常に高いことです。
数千万年前の古代から蓄積され続けた海洋動植物が、長い年月をかけて分解・代謝・再合成の中でつくられた泥です。
泥に含まれる天然ミネラルの数は66種類超と言われています。
上記のクレイ同様、多孔質で毛穴の汚れを吸着し洗浄効果があります。
ただ、タナクラクレイの粒子は20〜30ミクロンと言われていて、他のものよりちょっと大きいようです。
タナクラクレイは、洗顔というよりクリーム等で使われているのを良く見ます。
化粧品では、タナクラクレイ単独でなくペントナイトと一緒に使われていることもあります。
クレイ洗顔料の選び方
泥と毛穴との相性は良いということは、3つの洗顔料とも人気であることから伺えます。(タナクラクレイは外しました。)
ここまでくると、泥の特性だけではなく、実際使用してみた時の使用感で選ぶしかありません。
洗顔後の肌の皮脂と水分バランスが良いか、日中の化粧崩れはないか、毛名が大きくなったり小さくなったりしていないかといったことです。
私は、洗顔料で脱脂力が強いものを使うと直ぐに、毛穴が大きくなってしまいます。
逆に、皮脂過多の人は、保湿重視だと不都合が生じるものです。
洗顔料は、いくつも試してあったものを使うという結論しかありません。
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